コロナ禍をみんなが生き延びるためのPDF雑誌「灯台より」(創刊号/増刊号vol.1〜/特別号)を発行します
緊急事態宣言の以前以後にかかわらず、多くの本屋(を含むいろんなお店)が苦しい状況にあります。その対策のひとつとして、本屋lighthouseが刊行する雑誌のPDFデータ販売と卸売をはじめます。スピリットは「みんなおうちにいるのにハッピー」です。創刊号と増刊号、そして特別号があります。
以下、詳細になります。読者はもちろんですが、本屋のみなさんもぜひお読みください。仕入れて、売って、生き延びてほしい。仕入れ方法については雑誌の説明の後にまとめて書きます。(このnoteは随時更新予定です)
創刊号について
(創刊号/紙版/表1-表4)
(創刊号/PDF版/表1-表4)
発行形態:PDF版/紙版の2種類(紙版の詳細は後述します)
価格
PDF版→500円+税
紙版→1000円+税
判型:A5版
内容:エッセイ、小説、評論など
→基本的に毎号特集テーマ(創刊号は「光」)がありますが、執筆者の皆さんはそのテーマに合わせたり合わせなかったり、好きに書いています
→執筆者は固定メンバー+ゲスト1名(以上)の予定(*創刊号はゲストなし)
→執筆者は今後増えたり減ったりするかと思います。できれば増えてほしいね!
固定メンバー=連載形式
・小澤みゆき→書評
・梶本時代→エッセイ
・鹿子裕文→エッセイ
・仲西森奈→小説(連載)
・橋本亮二→エッセイ
・僕のマリ→エッセイ
・本間悠→エッセイ
・守屋信→エッセイ
敬称略/五十音順
発行開始予定時期
PDF版→4月14日朝9時以降、各店舗にて順次発行開始
紙版→5月末予定
発行ペース:不定期(数ヶ月に1号)
もともと5月の文学フリマ(中止決定済)前後に紙版(とともにPDF版)を創刊する予定でしたが、コロナ対策のため急遽PDF版を早出し、さらにコロナ対策に特化した増刊号の製作を決めました。なのでこちら=本誌のvol.2以降は、創刊号とは発行形態や仕入れ方法が変更になるかと思います。ご了承ください。
増刊号について
(書影イメージ/各号ごとに色を変えます)
発行形態:PDF版のみ
発行開始日:5月5日より順次刊行
価格:500円(税込)
執筆者(現時点で決定してるかた/敬称略)
生湯葉シホ
オルタナ旧市街
わかしょ文庫
ミワ
堀静香
友田とん
渡良瀬ニュータウン
こだま
浅生鴨
梶本時代
守屋信
水原涼
(and more……)
基本的に「執筆者5名につき1冊」で刊行していきます。よってすでにvol.2の刊行まで決定しています。
ちなみにvol.1に収録される執筆者は「原稿が早く完成した順に5人」です。笑
vol.2以降もこの形式に従います。
なお、増刊号のレイアウトやデザインは本誌(創刊号)に比べて簡素なものになります。とにかく早く出さなければならないからです。もちろん見苦しくない&読みづらくないレベルにはしますが。
特別号「怒りの火を、希望の灯へ」について
(書影イメージ)
発行形態:PDF版/紙版の2種類(紙版の詳細は後述します)
価格
PDF版→500円(税込)
紙版→1000円+税
判型:A5版
目次:
王谷晶「コロナ時代の愛」
栗原康「コロナだよ —— アナキズムはパンデミック」
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION) インタビュー 「何事もない日々」を取り戻すための、声と緩み
刊行人あとがき
(表紙イラスト:惣田紗希)
全56p
発行開始日
PDF版→6月1日朝9時以降、各店舗にて順次発行開始
紙版→6月中旬予定
紙版には特典として表紙イラストのポストカード(葉書サイズ)がつきます。
表紙に採用されたオフホワイトのほか、オレンジ主体のものとブルー主体のものの、計3種。そのうち1種がランダムで封入されます。
*ポストカードについては、別途単体(3種セット)での販売も考えています。
購入方法について(創刊号/増刊号)
PDFデータによる販売になりますので、すべてウェブストアでの購入になります。
これは本屋lighthouseにかぎらず、すべての本屋、あるいは「灯台より」を仕入れ/販売している本屋に当てはまります。ただし、創刊号に関しては例外がありますので後述します。
本屋lighthouseではこちらのウェブストア(BASE)に商品ページを作ります。
・本誌創刊号(PDF版)→こちらからどうぞ
・本誌創刊号(紙版)→こちらからどうぞ
・増刊号→こちらからどうぞ
(他店に関しては、それぞれ使っているウェブストアが異なりますので各自でご確認ください。そして応援したい本屋、潰れてほしくないお店があるひとは、お店のひとにこの雑誌の存在を伝えてください)
本屋lighthouseにおける購入時の注意事項は
・クレジット払いのみ(PDFデータの購入にかぎってのことなので、紙版やそのほかの商品ではクレジット以外の決済も可能です)
※クレカを持ってないひと用の購入ページも作成しました。
・PCサイトからの購入のみ(スマホ非対応=PCからしかダウンロードができないみたいです)
となっていますが、BASE経由ではなく直接のやり取りも可能ですので、クレジットカードやPC環境が整備されてないかたはbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡をください。支払いは銀行振込などで対応、データのやり取りはメール添付でおこないます(PDF自体はスマホでも見れます)。
本誌創刊号の紙版について
こちらもウェブストアに商品ページを作ります(作りました)。
購入からの流れは以下になります。
1. ウェブストアにて購入
2. 購入時に記載のアドレスに直接、まずはPDF版のデータを送ります
3. 紙版が完成次第、指定の住所まで郵送します(住所は2のやり取りにてお訊ねします)
紙版の完成/郵送は5月下旬を予定しています。
なお、紙版は完全受注生産となりますのでご注意ください。
予約締め切りは5月2日(土)とします。
*追記 せっかくなので少し多めに刷りました。本屋lighthouse店頭やウェブストアにて購入可能です。
なお、PDF版のデータは「そのまま印刷して冊子にできる」仕様になっていますので、自宅のプリンターなどで印刷して自前の「紙版」にするのもアリです。ただその場合表紙のベタ塗りがアレなので(インクが終わる)、先ほど貼り付けた書影のように色を反転(?)させたものをPDF版の表紙としています。
購入方法について(特別号「怒りの火を、希望の灯へ」)
PDF版については創刊号/増刊号と同様に、各書店のウェブストアにて購入をお願いします。
紙版は以下の流れにてお届けとなります。
⑴本屋lighthouseウェブストアにて購入の場合
・紙版ページにて購入
・まずはPDFデータがダウンロード可能になります
・紙版は後日、登録先の住所に発送します(店頭受け取り希望のかたは備考欄にてお知らせください。店頭にて送料200円をお返しします)
⑵本屋lighthouse店頭で購入の場合
・PDF版もご希望のかたには無料でさしあげますので、遠慮なくお伝えください。
メール添付でお渡しします。
⑶その他書店にて購入の場合
・基本的には書店さんのやりかたにお任せしていますので、各自お問い合わせください
・PDFデータは紙版を仕入れた書店さんにはお渡ししますので、⑵のようなやりかたでもらえるかもしれません。相談してみてください(書店さんは可能な限り対応してください)
仕入れ希望のお店さんへ
以下、仕入れ条件を記載します。本誌(創刊号)と増刊号、特別号で条件が異なりますのでご注意ください
本誌創刊号
仕入れ価格
PDF版→550円(税込)
紙版→1冊660円(税込)
(なお、紙版については上述のように完全受注生産となります。申し込み締め切りも同日=5月2日(土)、お店への発送も5月末予定になります)
仕入れ方法
PDF版→読者同様にその際、備考欄に「仕入れ希望」の旨と店名(屋号)を記入してください。おそらくダウンロードしたPDFはそのまま使えるはずですが、だめだった場合は連絡ください。元データをメールにて送ります。
販売価格は550円(税込)の固定でお願いします。
2冊売れれば利益が出ます(1冊だとウェブストアの販売手数料とかが引かれて赤字になってしまうけど、ウェブストアを介さずに、つまり「PDFはメール添付+支払いは銀行振込」とかにすればプラマイゼロにはなるかと)。
*中身を確認してから仕入れの判断をしたい場合はメール(books.lighthouse@gmail.com)まで連絡をください。PDFデータをお送りします。
紙版→希望部数をこちら(books.lighthouse@gmail.com)まで連絡ください。PDF版の仕入れ時に備考欄に記入して頂いても構いません。
紙版の条件について補足
・4冊以上で送料無料(3冊までは200円)
・支払い方法は銀行振込、手数料はご負担願います(UFJ/三井住友/ジャパンネット/ゆうちょの各銀行が使えますので、手数料が無料になるところなど都合のよろしいものをお選びください)
・支払い期日は6月末を予定(お店の状況が厳しい場合はご相談ください)
・販売価格は自由に決めて大丈夫です(表4に「1000円+税」と入ってますが無視して大丈夫です。笑)
なお、本誌に関してはvol.2以降の対応が変わる可能性が高いです。決定次第、あらためてご案内します。
増刊号(PDF版のみ)
仕入れ価格→0円(無料)
仕入れ方法→こちら(books.lighthouse@gmail.com)に連絡をください。返信メールにデータを添付します。
販売価格→500円(税込)の固定でお願いします。
0円じゃ貰えねー!!というお店さんは投げ銭してください。もちろん売り上げが発生してからでも構いません、というかそうしてください。自店に利益が出る金額の投げ銭をしてください。最小金額は100円だったと思います。この記事を下のほうにスクロールしていくと「サポートする」という表示があるので、そこからお願いします。「codoc」というサービスを利用しています。
特別号「怒りの火を、希望の灯へ」(PDF/紙版)
PDF版の仕入れ方法は増刊号と同じです。投げ銭方式。仕入れ希望の書店さんはメールください。
紙版は本誌創刊号に準じます。以下、念のため記します。
・仕入れ価格→1冊660円(税込)
・4冊以上で送料無料(3冊までは200円)
・支払い方法は銀行振込、手数料はご負担願います(UFJ/三井住友/ジャパンネット/ゆうちょの各銀行が使えますので、手数料が無料になるところなど都合のよろしいものをお選びください)
・支払い期日は7月末を予定(お店の状況が厳しい場合はご相談ください)
・販売価格は自由に決めて大丈夫です(lighthouseでは「1000円+税」とします)
また、現在ウェブストアを運用してない本屋さん用にPDFデータの販売ができるウェブストアをいくつか載せておきますので、参考にしてください。
・BASE(当店が使ってます、基本的に月額無料でできますのでおすすめです)
・booth(お客様が匿名で購入できる機能があるらしいです、同人誌の書き手さんがよく使ってるイメージがあります)
・STORES(BASEと並んでよく使われるやつですね。久しぶりに見たら月額費なしで使える機能が増えててステキ!ってなりました)
最後に
ということで、コロナ(と腐敗した政府)への対策をするためのPDF雑誌販売についてのお知らせでしたが、あんまり想像したくないことも目を背けずに「予測」して、早めに対応策を練っておかないといけないので、そのへんも先に共有しておきます。
このままコロナが数ヶ月数年と収まらず、また、政府の補償やらなんやらもあてにならない状態がつづいた場合、お金で払う=お金を回すことが難しくなる、いや不可能になるひとも徐々に出てくるわけです。「現在日本にいるひとすべて」に対して「一切の条件/制限なく」現金の給付(NOT貸付)やライフライン支払いの免除などの対策が取られないかぎり、またすべての業種に対して何らかの(そして十分な)休業補償がなされないかぎり、使える=回せるお金の所有や、あるいは「生産」そのものも不可能になっていきます。
特に生産手段を持たないひと、つまりモノを作ってそれをお金に変えられるひと以外=国民の多くになるわけですが、彼らの持てるお金がなくなれば、生産手段を持つ人々(ここでは執筆者とか)に対して支払うお金もなくなるわけです。そうなったらどうすればいいのだろうか。本を買いたくても、つまり本を買って本屋や作家を応援したくても、そのための「自分の」お金がなくなってしまったら。
そう考えたときに思いつくのはいわゆる物々交換ですが、それだって最終的には限界が来てしまう。いや、そこまで悲観する必要はないのかもしれないけど、でもそんなことまで想像しないといけないくらい現政府の対応には「希望」がないと、個人的には感じてるので。
そしてコロナを乗り切った後にもやってくるであろう経済危機のことを考えると、尚更その思いは強まるわけです。きっと、辛いのは今だけじゃない。コロナをきっかけに、あるいは五輪(の招致)や安倍政権をきっかけに、文化も経済もモラルも「先進国ではない」状態になる、いや、もうなっているのだと思っています。そんな暗黒期をどう乗り切るか、それを考えるためにも、ちょっとみんなで知恵を出していこうぜ、従来の価値観やシステムに捉われないやつ、実現可能かどうかはさておきまずは提案していこうぜ、試していこうぜ、みんなで知恵出し合って解決していこうぜ、という姿勢を打ち出しておきます。
あと、最後に大事なことを。この取り組み、本屋lighthouse自身が赤字になったらつづけられません。ここはもうほんとにジレンマなんですけど、ほかのお店や読者、作り手への支援策でありながらもいちばん優先してほしいというか慮ってほしいのが発行元への利益だっていうのがなんとも。とりあえず現状、増刊号については1号につき3〜5万の売上があれば赤字にはならない計算ではじめています。500円×100冊以上が目標。支えるから、支えてくれ。
もうひとつありました。
どれだけ個人や個店ががんばっても、それはあくまで自衛の域を出ない、出れないものでしかなく、根本的な解決は国が動かなければ成されません。そしてこのような自衛をすることは、決して政府に対する要求/批判をやめることとは同義ではなく、そのふたつを両立させるために行なうものです(先ほども書きましたが、本屋を応援したくても応援するためのお金がなくなってしまう可能性が高い、というかもうすでにないひともいるわけです。休業補償があてにならないまま「善意」で仕事を休んで、お店を閉めて、それでお金がなくなっていくひとたちがもうすでにいる。ゆえに、自分の「お友達」しか見ていない政府に対して要求/批判することも、本屋を応援することのひとつであり、同時にあなたの生活を守るためのものでもあります。だからこれは政治の話じゃない。私たちの「生活」や「暮らし」や「人生」の話だ。自分の人生を放り出さないでほしい。あなたの人生は、誰にも壊されていいものではない)。
僕は怒っています。安倍政権に対して、そしてその安倍政権をここまで延命させてきた僕たち国民に対して。ゆえにこれは迎合ではなく抵抗です。現政権の「自粛要請」に従ってのことではない。実店舗の営業を「自粛」しても大丈夫なように、という目的の雑誌ではあるけども、それは現政権の「要請」(や国民に対する態度)に同意して従ったわけではない。現政権の(これまでのあらゆるものを含めた)失態、いやもはや悪意とも言えるあれこれを許し、受け入れ、なかったことにして、「それでもいまはあなたたちに縋るしかないから、自分のできることは自分でします」という意思、あるいは赦しなどは、僕の中には一切ない。
国があるから国民があるのではなく、国民がいるから国が成り立つのだということを、現政権に伝えなくてはならない(同時に未だに彼らを支持するひとたちにも。このままじゃあなたも死ぬ、いや殺される)。そのためにはとにかく「生き残る」ことが必要で、そのうえで、現政権に言わなくてはならない。あなたのために生き残ったのではない、と。
残念ながら死んだ人間のことなど彼らは一切悼まないし、もちろんその声に耳を傾けることもない。だから生き残りましょうね。生きてる人間の言葉や態度しか、彼らには届かないから(それすら怪しいけど、諦めることはできないでしょう?)。
コロナの感染拡大を抑えつつ、かつ自分たちが食っていくためのお金を、どうにかして得ましょう。そのための雑誌であり、そのための政府への要望です。自衛と要求(批判)は両立する、いや、させなきゃいけない。
ということで、
生きるぞ!絶対に生き延びるぞ!ダメダメな政府の人間も含めて全員で生き延びて、祝杯をあげるぞ!(政府にはちゃんと反省させてからな!)
太字の強調だけじゃ足りないから見出しにしてしまいました。よろしく。